月経は成熟した女性に周期的に起こる、女性の身体が妊娠に備えて準備をしているサインとなる生理現象です。
一般的に14歳前後で初潮を迎え、50歳前後で閉経するといわれています。
女性は7の倍数で体に変化が
中国漢方では女性は腎気の盛衰により7の倍数で節目を迎え身体に変化が現れると考えます
7歳ごろから歯が生え始め髪が伸びる
14歳ごろに初潮を迎える
21歳ごろに女性として成熟を迎える
28歳ごろに生殖機能などが最も充実する
35歳ごろ肌が衰えはじめ、しわなどが気になり始める
42歳ごろ白髪が出はじめる
49歳ごろ閉経
生理日数 およそ7日
月経周期 28日(7の4倍)
腎気とは腎の気(働き)のこと
中国漢方の考え方”五行学説”、”臓象学説”では、腎は生殖や発育などを主っていると考えられています。
月経周期、月経血
健康な女性であれば通常28日前後周期であり、月経痛もないものです。
- 月経後期‐月経が7~9日以上遅れる
- 月経先期‐月経が7~9日以上早まる
- 月経不定期‐月経が早かったり遅かったりする
- 月経期間が7日以上ある
- 月経期間が5日未満で終わる
- 月経血が多い
- 月経血が少ない
- 月経痛がある
- 月経血に塊がある
- 月経期以外の出血(不正出血)
- 帯下(おりものに臭いや色がある)
肝や腎の働きに失調があると様々な月経の症状が現れることとなります。
これらの症状がある方は肝や腎、脾などに何らかの不調があると考えられるので要注意です。
腎の働き
- 生殖や発育
- 水を主る
- 腎陽により身体を温める
- 腎陰により身体を潤す、身体の熱を下げる
- 骨や歯、髪の毛を主る
- 呼吸の深さを主る
- 精を蔵する など
また、女性は月経の度に出血を伴うので、血を蓄える”肝(かん)を本とする”と考えられています。
肝の働き
- 疏泄を主る(気の流れ)
- 血を蔵する
- 消化を助ける
- 情志を主る(感情)
- 目、筋、爪を主る など
脾は食べ物の消化と吸収によって気や血を作る臓腑です。
脾の働き
- 受納と腐熟を主る(胃腸などでの消化)
- 昇提作用(内臓などを持ち上げる)
- 運化作用(水や血液を体内に巡らす)
- 気血生化の源(気や血を生み出す)
- 統血作用(血が血管から流れ出ないようにする)
- 肌肉、口、四肢を主る など
中国漢方から見た月経不順や月経痛の要因
- 月経先期‐(血を留めておくことができず出血してしまう。)
- 月経先期‐血熱型(体内で炎症などが起こり出血してまう)
- 月経後期‐血虚型(月経に必要な血の量が少ないので月経がはじまらない)
- 月経後期‐瘀血「お血」型(血液が流れにくくなっているため月経がはじまらない)
- 月経不定期‐月経が早かったり遅かったりする
- 月経期間が7日以上ある
- 月経期間が5日未満で終わる
- 月経血が多い
- 月経血が少ない
- 月経痛がある
- 月経血に塊がある
- 月経期以外の出血(不正出血)
- 帯下(おりものに臭いや色がある)